「おちえ」

★★★

「春秋の檻」「風雪の檻」「愛憎の檻「人間の檻」の4部作。他の時代小説でもおなじみの小伝馬町の牢獄に勤める医者が主人公。起倒流柔術の達者という設定で、危ない場面になっても胸のすく活躍を見せる。蝉時雨や三屋・・に比べて陰影には乏しいが、読むと気分がよくなります。
物語の最初では主人公に冷たい「おちえ」だが、ラストでは仲良く・・。「おちえ」は藤沢作品の中でも抜群に魅力ある女性ですねー。