(最終巻までずっと)よい

★★★

いよいよ物語りも佳境です。キラ星のごとく幕末の巨人達が現れます。この巻、高杉晋作中岡慎太郎岩倉具視が大活躍です。まだ最終巻:8巻は読んでないわけですが、この長編のベストはこの第7巻では、、と思っています。
竜馬はせっかく手に入れた船を、またも事故で失ってしまいました(紀州船との衝突)。手に入れた途端に沈むなんて、何て船運の無い人。。
公卿、岩倉具視中岡慎太郎が会談するくだりがありますが、。岩倉具視って500円札の肖像の人という印象が強いですが、洛北岩倉村で蟄居していた人なんですよね。世間的にはあまりメジャーじゃないかも知れないですが、その「岩倉」にある高校に3年間通った身としては、とても身近に感じる存在です。また中岡が岩倉を訪ねる際に、松ヶ崎のあたりの狐坂をとおります。狐坂は京都市内から岩倉に抜けるルートの一つで、(5山送り火の妙法の山の近く)毎日通っていたところ。懐かしいですねー。因みに京都から岩倉に抜けるルート(平地を迂回するものは除く)は、松ヶ崎方面から抜ける「狐坂」ルートと、深泥池方面から抜ける「狸坂」ルートの2つがあります。どちらも味わい深い道です。ところで、8月の京都の風物詩である大文字等の「5山送り火」ですが、よく「大文字焼き」という人がいますね。大文字焼きて・・。ドラ焼きじゃーあるまいし。
高杉晋作の辞世の歌、
「面白き、こともなき世を、おもしろく、住みなすものは、心なりけり」
男子と生まれたからには、こんな生き方をしてみたい。。高杉は維新史に大きく名を残した偉人ですが、享年わずかに27歳8ヶ月だそうです。
さぁ、最終巻。。