(最終巻までずっと)よい

★★★

最終巻。大政奉還をやってのけた竜馬と陸援隊隊長・中岡慎太郎は幕府見廻組の刺客の凶刃に倒れてしまう。。竜馬が倒れるくだりは、あっけなくアッサリと描かれて少々肩透かしのような思いもしましたが、、司馬先生曰く

「主題は、いま尽きた。その死をくわしく語ることは、もはや主題のそとである。竜馬は、暗殺された」

です。何か余計に余韻を感じます。
西郷、大久保、桂(木戸)といった他の志士達が明治の顕官になっていくのと対照的に清清しい?終わり方ですな。人生をこんな風に凝縮して生きられるのは幸せです。この巻、いくつも心に残る名セリフがありましたが私的にはこの言葉。。さて、次は何を読むか。。

「仕事というものは、全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分はたれでも出来る。その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。それでなければ大事業というものはできない。。」