10点!

★★★★★★★★★★

最近あまり時間が取れなかったので、昨日ようやく読了。
これまで読んだ桐野作品の中ではピカ1で良かったー。
他の桐野作品では女性が主人公であることが多いけれど、この作品の主人公は村野善三(村善)。やはりハードボイルドはオトコに似合う。
村善は村野ミロの父親(義父)。村野ミロが主人公の作品では村善はあまり目立たないけれど、これを読むと、、むしろミロ作品よりも村善作品を読みたくなる。ミロの実の父(後藤伸朗)や母(大竹早重)、国東会も登場し、昭和の空気の中で濃厚な物語が進む。。
なぜもっと早く読まなかったかと後悔。(背表紙の宣伝文にはあまり触手が動かなかったので、手が伸びなかったのだけど)。多くの人に薦めたくなる好著、であった。